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◆ スキルのかけ合わせで価値を高める

新しいスキルをプラスする

スキルアップは生涯続く取り組みです。たゆまぬ鍛錬の結果、首尾よく目指す目標に届いたら、次のステップを考えなければなりません。

ひとつは、さらに高い目標に向けチャレンジして、エキスパートを目指す道です。

もうひとつお勧めなのは、身につけたスキルとは違う、新たなスキルに取り組む道です。こんな風にスキルのかけ合わせを考えるのです。

・商品設計+企業会計→新ビジネス開拓
・ビジネス英語+デザイン→海外情報発信
・問題解決+人材開発→組織開発

そうすることで仕事の幅が広がり、ビジネスパーソンとしての市場価値が上がります。マンネリを打破して新たな学習への意欲が高まります。

選び方のポイントは相乗効果が出せるかどうかです。似たようなスキル同士よりは、異質なものを組み合わせたほうが面白くなります。

ただし、中途半端なものをかけ合わせたのでは、相乗効果はもとより、それぞれも生きてきません。必ず土台となるスキルをキッチリと習得した上で、新しいスキルをプラスするようにしましょう。

3つあればユニークな人材になれる

使えるスキルの数を増やしていけば、どんどん市場価値が高まって、交換可能な歯車から脱却できます。藤原和博が説く100万分の1 の法則です。

100 人に1人が持つスキルなら、何年か真面目に取り組めば習得できます。そんなスキルを3つ持てば、100 万人にひとりの人材になれるというわけです。

「ひとつでも大変なのに3つも……」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。ひとつできれば、学び方を学ぶからです。その智恵と経験を元にして取り組めば、案外早く2つ目が習得できます。3つ目ともなると見違えるほど要領がよくなっているはずです。

3つ持っておけば、取り巻く環境が大きく変わったときの保険にもなります。ネットワークを広げるのにも役に立ちます。3つが合わさって、新しいスキルが創造される可能性も出てきます。トライしてみる価値は十分にあります。

(おわり)

堀公俊 
組織コンサルタント。日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーで商品開発や経営企画に従事。1995年からファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を設立、研究会や講演活動を通じて普及・啓発に努める。著書に「ビジネススキル図鑑」「ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版]」など。

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