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広告・放送・新聞がこぞって学ぶ「KPI」

広告・放送・新聞業界では、上期は「1日で学べるエクセルの教科書」など業務ですぐに使えるITリテラシー関連の講座が広く受講されていたが、年間ではDXの基本を網羅する講座が1位、ITパスポートの試験対策講座が5位に入った。

また、上期でTOP5に入っていなかったデジタルマーケティングの基本となるKPIについて学ぶ講座や、初心者向けのマーケティング講座が、年間の2位と4位にランクインした。

「メディアのウェブ化やそれに伴うデジタル広告での収益モデルの導入が進んでいる」(飯田さん)ためで、個人の自己研さんに任せず、組織全体として学習環境を提供する企業が増えてきているという。

DX遅れ気味の不動産業界が急速キャッチアップ

長年、顧客や業者とのやり取りに電話・ファクスが使われ、対面や書面の契約を重視する商習慣からDXが遅れていた不動産業界。だが、22年5月の改正宅建業法の施行で不動産取引の電子契約が解禁されたことなどを契機に、デジタル化の波が押し寄せている。

「不動産業界もDX後発組と言われてきましたが、DXの導入で現場でも生産性の向上など有益性を実感し始めており、急速にキャッチアップが進んでいます。最近ではIT職だった人がビジネス職に転換したり経営幹部に着任したりするケースもみられ、今後、一段とDX化が加速するとみられています」(飯田さん)

スマート内覧やAI査定など不動産テックの市場も膨らんでおり、DX人材の育成は喫緊の課題だ。そうした状況を反映し、年間のTOP5にはDX・IT関連の講座がずらりと並んだ。

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