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企業によって昇進には「TOEICスコア700点以上」といった条件を設定しているところもあり、スコアによる年収差は役職の違いなどが一因でしょう。

同年代でも点数によって差が出る

次に同年代内で、点数ごとの年収を出してみました。499点以下と900点台の年収差は20代で125万円差の1.30倍、30代で192万円差の1.32倍、40代で263万円差の1.35倍、50代で360万円差の1.39倍でした。年代が上がるほど、点数差による年収差は開く傾向にあります。

転職の選考段階ではTOEICスコアが必要に

調査結果を見る限り、TOEICスコアと年収には相関関係があることが分かりました。では、転職の現場ではTOEICスコアの高低がどんな影響を及ぼすのか、コンサルタントの中島秀雄さんに一問一答形式で聞きました

コンサルタントの中島秀雄さん

コンサルタントの中島秀雄さん

―――転職市場でTOEICスコアは評価されるのでしょうか?

「業界や企業、職種により異なります。一部の外資系企業や社内公用語が英語の企業、また業務で英語を使用する職種の募集などでは『TOEICスコア○○点以上が応募要件』としているケースが見受けられ、この傾向は強まっていくと考えています」

――外資系ではTOEICスコアは評価されないと言われることが多いですが。

「そもそもTOEICは日本では知らない人はいないと思いますが、欧米ではそこまで有名ではありません。ただし、基礎力を確認するために募集段階で『TOEICスコア○○点以上が応募要件』にしている日本法人は少なくありませんので、選考の段階では必要になってくると考えていただいた方が無難です」

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