半導体関連企業からBリーグへ 学生時代の夢に再挑戦
「越境転職者」は語る(上)
あしたのマイキャリア「国際事業は、Bリーグの中では新規事業にあたります。部署もかなり少人数なので、色々と任せてもらえている実感はあります」
──入社から半年ほどと聞いていますが、すでに成果が出ているプロジェクトなどはありますか。
「22年5月末に開催したBリーグの優勝決定戦『日本生命 B.LEAGUE FINALS 2021-22』で、フィリピンで現地メディアやインフルエンサーを呼んで試合を観戦するビューイングパーティーを実施しました。グループのメンバーでブレインストーミングをしながら企画したもので、Bリーグで活躍するフィリピン出身の選手にも参加してもらいました」
「実はバスケは、フィリピンで競技人口が多く国技の1つとも言われています。アジアの中でもとくにバスケット熱が高く、試合を見てくれたり、SNSをフォローしてくれたりとファンの反応がとても良いのです。イベントを通じて、現地のメディアやリーグ関係者、そしてファンとの関係性をより強くしていければと考えました」

フィリピンでのイベントの一幕。試合中継だけでなく、トークイベントでも盛り上げた(Bリーグ提供)
──Bリーグへの「越境転職」をして、一番良かったことは何でしょうか。
「仕事の目的が明確で、自分の好きなバスケットを通じて多くの人を元気にできる。そんな社会貢献要素の強い仕事ができるようになったのが、転職して一番良かったことだと思います。Bリーグとしては『バスケで日本を元気に』することを目指していますが、私が関わる国際事業に関して言えば、バスケで『世界を』元気にできる仕事だと思っています」
「転職、とくに業種や仕事が大きく変わる『越境転職』は、未知の部分も大きく、保守的になってしまう人もいるかもしれませんが、転職することで自身の希望がかなえられそうなのであれば、勇気を出して踏み出しても良いのではと思います。私の体験談が、新しいことに挑戦する人の力になればうれしいです」