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関連するスキルに手を広げる

既にかなり熟達しているなら、それを核にしてスキルの幅を広げることを考えます。下にビジネススキルの相関図があります。先に紹介した50 のスキルを親和性、すなわち関連度合いに応じて並べたマップです。これを見れば、どのスキルがどのスキルと近いかが一目で分かります。

たとえば、ライティングが得意な人がいたとしましょう。文章の分かりやすさに社内でも定評があり、自身でも本を買って熱心に勉強をしたりしているとします。

この人にとってひとつの広げ方は、文字に加えてビジュアル化を通じて表現力をアップさせることです。図解や文書デザインなど知的生産系のスキルが役立ちます。

あるいは、言葉を使いこなす力があるなら、書き言葉のノウハウを話し言葉へと展開することもできます。説得などの他の対人系のスキルに広げていくのです。

一方、文章力をより一層仕事で活用するために、ビジネス英語や報連相などの業務系のスキルへの展開も考えられます。こんな風に、スキル相関図を見ながら、強みとなるスキルと近い距離にあるものに取り組むのです。

すべてのスキルはどこかで必ずつながっています。入り口をどこにしようが、どのスキルにも手を伸ばすことができます。そう考えて、できることを増やしていけば、いつかはバランスの取れた人材になるのも夢ではありません。

堀公俊
組織コンサルタント。日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーで商品開発や経営企画に従事。1995年からファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を設立、研究会や講演活動を通じて普及・啓発に努める。著書に「ビジネススキル図鑑」「ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版]」など。

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