大卒年収30歳男性で557万円 本部長で1000万円超も
日経転職版 大卒年収調査(上) 年齢・役職別、地域別年収編
あしたのマイキャリア地域別平均年収、1都3県は758万円
次に、地域別の年収を見てみましょう。最も高いのは南関東(東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県)の758万円です。以下、関西633万円、北関東622万円、東海615万円、北陸・甲信越578万円、中国・四国552万円、九州・沖縄536万円、北海道・東北531万円となりました。南関東はブロック別で2番目の関西と比べて125万円も多く、北海道・東北とでは227万円も差があります。

南関東は東京都の779万円が全国1位。残りの神奈川県768万円(同2位)、千葉県708万円(同3位)、埼玉県が669万円(同4位)も全国の上位を占めています。
各地域の最高額は北海道・東北では宮城県550万円、北関東では栃木県649万円、北陸・甲信越では長野県619万円、東海では静岡県623万円、関西では兵庫県657万円、中国・四国では広島県577万円、九州・沖縄では福岡県547万円でした。このほか、移住先として人気のある道府県では、山梨県572万円、北海道536万円、沖縄県511万円となっています。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って在宅勤務が普及しました。場所にとらわれない働き方ができるようになったことや、感染リスクを避けるために地方移住を考える人も増えています。地方に本拠地を置く企業への転職を考える際には、移住を希望する地域での平均年収を参考にして希望年収を設定する考え方もあるでしょう。
海外居住者平均は1094万円
最後に、参考までに海外居住者の大卒平均年収を算出してみました。海外在住者の居住国・地域は59カ国・地域で、平均は1094万円。海外居住者が所属する企業は外資系よりも日系の方が多く、日本在住者の大卒平均年収710万円よりも380万円も高い結果となりました。
居住国別では米国1367万円、インド1292万円、フランス1285万円がトップ3。居住者の多かった国では、シンガポールが1212万円、中国が1025万円、タイが942万円でした。
(日経転職版・編集部)
・詳細記事は「日経転職版」に掲載