変わるMR、広がる転職 NIKKEIリスキリング注目の日経電子版ニュース
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日経電子版が報じたリスキリング関連のニュースや解説記事・コラムを、NIKKEIリスキリング編集チームが厳選してお届けします。

製薬会社で活躍していた医薬情報担当者(MR)のキャリアが変革期を迎えています。製薬大手は、高収益企業が多く、MRの年収は営業職としては業界別でトップクラスでした。しかし、多忙な医師はMRと直接会うよりもネットで対応するケースが増え、製薬各社もリストラを実施、業界全体でピーク時の2割減となっています。一方で、ビジネススクールで学び直す元MRが増えています。もともとエビデンス(科学的根拠)データを活用して医師に情報を提供していたので、他の業界へのニーズも高い。元MRが様々な分野で活躍しそうですね。

作家の五木寛之さん
作家の五木寛之さんは90歳、卒寿を迎えますが、「青春の門」シリーズ最終巻の著作に取り組んでいるそうです。五木さんは「リスキリングといよりもアンラーンが求められている」と語ります。90歳の作家からリスキリングという言葉が飛び出すとは驚きましたが、アンラーンとはこれまの学びや経験を一度リセットすることです。五木さんは50歳前後で休筆して京都の大学で仏教を学び、『他力』という新たな視点を学び、自分が180度変わったように思えたそうです。今も聴くことと語ることを大事にしている五木さん。ぜひ青春の門ラストを読んでみたいですね。

「労働者のスキル向上やリスキリングのためのプログラムへの投資を増やしている」。シンガポールのローレンス・ウォン副首相は、日経新聞の書面取材でこう語っています。今や国際金融センター、物流・貿易、医療拠点として、アジアで最も経済的に豊かな国となったシンガポールは、リスキリング先進国としても知られています。国民全員を対象にデジタルスキルなどを学んでもらい、生産性向上に努めています。日本人も見習う必要があるかもしれませんね。