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女性管理職比率上位と下位企業群、業績に大きな差

智剣・Oskarグループ主席ストラテジストの大川智宏さんのリポートでは、女性管理職比率で上位4分の1に属する企業群と、下位4分の1に属する企業群の業績を比較しています。16年3月末時点と5年後の21年3月末までの比較で、純利益に大きな差がついたことが分かりました。

上の図が示す通り、女性管理職が特に多い企業(高群)は増益率が平均してプラス28%。女性管理職が特に少ない企業(低群)は平均してマイナス43%の減益。ダイバー先進企業が、ダイバー後進企業より純利益が高いということが示されたのです。純利益にいい関連が見られるというデータは、各企業がジェンダー多様性を促進する大きな後押しになるでしょう。

ダイバーシティ先進企業は株価で優位、投資家にも魅力

次に紹介する比較データは、もしかすると皆さんもこれまでに一度は目にしたことがあるものかもしれません。ダイバーシティと株価に関する分析です。ここでは、ジェンダー・ダイバーシティに優れた企業群に投資をしている、代表的な投資信託(ファンド)「MSCI日本株女性活躍指数」を取り上げてみましょう。比較対象は、日本の平均的な株価を示す「MSCI Japan IMI指数」です。

株価は、2018年ごろからパフォーマンスを伸ばしているのが分かりますね。

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