配属先は「オワコン部署」、現状を変える3つの考え方
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配属に関する不満を抱く人はどんな会社にもいます(写真はイメージ)=PIXTA
「自分はこんな部署に配属されるべきではない」「こんなことをするために会社に入ったのではない」「専門分野の研究ができると思って入社したのに、全く別の仕事に就かされた」――。配属に関する不満を抱く人はどんな会社にもいます。
ちょうど今は、新入社員が入社半年を迎える時期。「半年我慢したが、やはり現実が受け入れられない。どうしたらよいだろうか」といった声を耳にします。中堅社員からも「4月の人事異動で業績不振の"オワコン部署"に移った。不本意ながら頑張ってみたが、そろそろ限界だ」のような声が上がります。
人員配置を決めるのは会社です。各部署で求められる仕事ができるか、本人の能力を生かせるかなどを考えて決まります。しかしそれが必ずしも本人の希望と同じとは限りません。
今回は、「なぜこんな部署に配属されたのか」と憤りや不満を抱いたときに思い出したい3つの考え方をご紹介します。現状を変えるためのヒントにしていただけると幸いです。
会社の仕組みをフル活用して主張
まずは基本中の基本、キャリア面談やキャリアシートについてです。年間の目標設定シートに加えてキャリアシートを用意し、これに基づいて上司が面談で本人の希望をヒアリング。その結果を人事にも報告するという制度を多くの会社が設けています。
実際には、これがあまり活用されていないケースがあります。面談の時間は目標設定や人事評価を伝えるために費やされ、キャリアに関する話には時間が割けないという話をよく聞きます。
しかし、キャリアシートは会社が用意したものです。自分の望ましいキャリアを主張するためには、ぜひとも活用しましょう。キャリアシートにしっかりと希望を書き、面談でも改めて上司に伝えることが大切です。
こうした動きを何もせずに自分の希望を主張するのと、やれることをやって主張するのとでは、後者のほうが実現の可能性が高まります。ただ主張したからといってすぐにかなうわけではありません。1年目はキャリアシートにしっかり記入するが、だんだん諦めの気持ちが強くなって2、3年目には記入しなくなるという傾向も見られます。
しかし記入しなければ、あなたの希望はどこにも記録として残りません。キャリアシートは「自分から会社に働きかける貴重な場」と考えましょう。すぐに希望が通らなかったとしても、粘り強く書き続けてください。