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英語習得、自分の業務のアウトプットに重点を

では、転職時に高年収を確保するため、英語を身に付けたいと思っている方はどうすべきでしょうか。業務で英語を使っていない初級者の方々にとって、TOEICスコアを700点前後まで上げる程度にスキルアップすることは、高年収での転職に役立つこともあります。ただし、TOEICスコアを上げるための学習に時間をかけることが自分にとって正しい方法なのかは、今後進むべきキャリアの方向性と並行してよく検討した方がいいでしょう。

高年収で転職を実現させるためには、TOEICスコアよりも業務で英語を使うことが大切なので、社内外で英語を使う仕事に携われる機会がある場合は積極的に受けることをお勧めします。仕事で英語を使う機会がない場合は自分の業務に関係するアウトプット(書く、話す)に重点を置き、練習するのが良いでしょう。

「何のために英語を習得するのか」。目的を明確にしてから、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

黒沢敏浩
ハイクラス・管理職の転職に強い人材紹介会社のジェイエイシーリクルートメント(JAC)でマーケット研究などを担当し、ホワイトカラー転職市場や給与の分析などで約20年の経験を持つ。人材サービス産業協議会の「外部労働市場における賃金相場情報提供に関する研究会」委員や日本人材マネジメント協会執行役員「人事(HRM)の投資対効果(ROI)」担当も務める。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。国家資格のキャリアコンサルタント、ISO30414リードコンサルタント。

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