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祝日一覧を使った判定は、テーブル構造化参照+αで

祝日の塗りつぶしでは数式が少々複雑だ。「A5セルの日付が祝日一覧にある」という論理式を組み立てたい(図23)。図7で取り込んだ祝日一覧の日付列は通常なら「syukujitsu[国民の祝日・休日月日]」という形で参照できる。「テーブル名[列名]」という形式で、こうした参照方法をテーブル構造化参照と呼ぶ。

ただし、条件付き書式の数式ではこれを直接利用できない。そこでINDIRECT(インダイレクト)関数を使って間接的に参照する。この関数は文字列をセル参照に変換する。これで祝日一覧の日付列を参照できる。

その中にA5セルの日付がいくつあるかをCOUNTIF(カウントイフ)関数で計算。結果が0より大きければ、A5セルは祝日だと判定できる。

図23 日曜日と同様に数式などを設定する(1〜4)。この数式は長いので、サンプルファイルと一緒にダウンロードできるテキストファイル(テキスト.txt)に数式を入力してある。それをコピペするのが無難だ。「syukujitsu[国民の祝日・休日月日」は「syukujitsu」テーブルの「国民の祝日・休日月日」列を参照するテーブル構造化参照。条件付き書式ではそのまま使えないので、INDIRECT 関数で間接的に指定する(赤字部分)。COUNTIF関数で当該日付が「国民の祝日・休日月日」列にいくつあるかを数え、0より大きければ祝日であると判定する

図23 日曜日と同様に数式などを設定する(1〜4)。この数式は長いので、サンプルファイルと一緒にダウンロードできるテキストファイル(テキスト.txt)に数式を入力してある。それをコピペするのが無難だ。「syukujitsu[国民の祝日・休日月日」は「syukujitsu」テーブルの「国民の祝日・休日月日」列を参照するテーブル構造化参照。条件付き書式ではそのまま使えないので、INDIRECT 関数で間接的に指定する(赤字部分)。COUNTIF関数で当該日付が「国民の祝日・休日月日」列にいくつあるかを数え、0より大きければ祝日であると判定する

日曜日と同じ薄いオレンジ色を指定して、完成したルールを適用してみよう(図24)。さらにA3セルの月を「1」に変更して、祝日(元日)の1月1日が薄い水色ではなく薄いオレンジ色なるのを確認する(図25)。これは、図24の「条件付き書式ルールの管理」画面で上にあるものが優先されるからだ。通常は後から設定したものが上にくるが、「上へ移動」ボタンなどで変更もできる。

図24 管理画面に戻ったら「適用」を押して(1)、11月3日(文化の日)が薄いオレンジ色になるのを確認(2)。「OK」で管理画面を閉じる(3)

図24 管理画面に戻ったら「適用」を押して(1)、11月3日(文化の日)が薄いオレンジ色になるのを確認(2)。「OK」で管理画面を閉じる(3)

図25 A3セルの月を「1」に変更。2022年1月1日は土曜日でも祝日(元日)なので、薄い水色ではなく薄いオレンジ色になることを確認する。設定したルールは管理画面(図24)で上にあるほうが優先される

図25 A3セルの月を「1」に変更。2022年1月1日は土曜日でも祝日(元日)なので、薄い水色ではなく薄いオレンジ色になることを確認する。設定したルールは管理画面(図24)で上にあるほうが優先される

これで、数式と書式は完成。A3セルを大の月である「8」に変更してから、表を1カ月分に拡張しよう(図26)。

図26 A3セルの月を「8」に変更(1)。A10〜 H10セルを選択し、その右下隅をH35セルまでドラッグして(2、3)、表を1カ月分に拡張する

図26 A3セルの月を「8」に変更(1)。A10〜 H10セルを選択し、その右下隅をH35セルまでドラッグして(2、3)、表を1カ月分に拡張する

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