変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

「h」のままだと24時間まで、合計結果は「[h]」に変える

出勤簿の仕上げに、勤務時間と勤務形態を集計する。ここでサンプルデータを集計テスト向けに書き換えておこう(図27)。

図27 勤務形態から休憩時間までを「Delete」キーでいったんすべて消去し、集計用のサンプルデータを入力しておく。ダウンロードしたテキストファイルには、このデータも入力してあるので、それをC5セルにコピペしてもよい

図27 勤務形態から休憩時間までを「Delete」キーでいったんすべて消去し、集計用のサンプルデータを入力しておく。ダウンロードしたテキストファイルには、このデータも入力してあるので、それをC5セルにコピペしてもよい

集計用の項目は37行目以降にある。まずはSUM(サム)関数を使い、G37セルで勤務時間を合計する(図28)。ここでは誌面スペースの関係で画面分割をしたが、ディスプレー画面が大きければあえてそうする必要はない。

図28 G37セルに「=SUM(G5:G35)」と入力する。画面分割してセルをクリックすると入力しやすい。「=SUM(」と入力したらG5セルをクリックし、さらに「Shift」キーを押しながらG35セルをクリック。「Enter」キーで確定する。末尾の「)」は自動補完してくれる

図28 G37セルに「=SUM(G5:G35)」と入力する。画面分割してセルをクリックすると入力しやすい。「=SUM(」と入力したらG5セルをクリックし、さらに「Shift」キーを押しながらG35セルをクリック。「Enter」キーで確定する。末尾の「)」は自動補完してくれる

結果を見ると、勤務時間合計が1時間半と明らかにおかしい。これは、既定だと24時間以上の時間を表示しないためだ。G37セルの表示形式を「[h]:mm」にすると問題は解消する(図29)。

図 29 勤務時間合計が「1:30」となり、明らかにおかしい。既定だと24 時間を超える時間は表示されないからだ。G37セルを選択して「Ctrl」+「1」キーを押す(1)。「表示形式」タブの左側で「ユーザー定義」を選び、「種類」欄を半角の「[h]:mm」に変えて(2〜4)、画面下の「OK」を押す

図 29 勤務時間合計が「1:30」となり、明らかにおかしい。既定だと24 時間を超える時間は表示されないからだ。G37セルを選択して「Ctrl」+「1」キーを押す(1)。「表示形式」タブの左側で「ユーザー定義」を選び、「種類」欄を半角の「[h]:mm」に変えて(2〜4)、画面下の「OK」を押す

勤務形態ごとの日数を集計するには、祝日判定のときと同じCOUNTIF関数を使う。出勤簿の勤務形態欄に「リモート」などが何個あるかを数える(図30)。下方向コピーに備えて行番号は「$」記号で固定しておく。数式を下にコピーすれば出勤簿が完成だ(図31)。

図30 続いてG38セルに「=COUNTIF(C$5:C$35,E38)」と入力する。セルやセル範囲は図28と同様にクリック操作で入力するとよい。「C5:C35」と入力されたら、「F4」キーを2回押して「C$5:C$35」に変える。この数式はE38セルの「出社」が勤務形態欄にいくつあるかをCOUNTIF関数で計算する。下方向コピーに備えて行番号は「$」で固定する

図30 続いてG38セルに「=COUNTIF(C$5:C$35,E38)」と入力する。セルやセル範囲は図28と同様にクリック操作で入力するとよい。「C5:C35」と入力されたら、「F4」キーを2回押して「C$5:C$35」に変える。この数式はE38セルの「出社」が勤務形態欄にいくつあるかをCOUNTIF関数で計算する。下方向コピーに備えて行番号は「$」で固定する

図31 G38セルを選択して、その右下隅をダブルクリックする。これで、それぞれの勤務形態の日数が求められる

図31 G38セルを選択して、その右下隅をダブルクリックする。これで、それぞれの勤務形態の日数が求められる

(ライター 井上香緒里)

[日経PC21 2022年10月号掲載記事を再構成]

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedoNIKKEI SEEKS日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック