変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

③ある事象に至るプロセスで分ける(例:入店から退店までのプロセスなど)

GLOBIS学び放題「クリティカル・シンキング2(問題解決編)」より

GLOBIS学び放題「クリティカル・シンキング2(問題解決編)」より

どの切り口で分けるときも、全体を定義することが必須です。例えば顧客を年代別で分ける場合、いつからいつまでの顧客なのかがわからなければ、データを取ってくることができません。全体をきちんと定義したうえで、目的に沿って分解する必要があります。

「ロジックツリー」で要素分解

MECEの概念を使って現状を把握する方法に、「ロジックツリー」という手法があります。上位概念を下位概念に細かく分解し、現状を把握していく方法です。ロジックツリーの活用は、以下のメリットがあります。

・全体像を見ることへの意識付けができ、思考の幅を広げて見落としが減らせる
・体系的なアプローチにより思考がスピードアップできる
・第三者への説明がしやすくなる

例えば、「コストが高い」という問題の所在はどこにあるのか?というWhereを特定する場合、以下のように要素を分解することで分析しやすくなります。

GLOBIS学び放題「クリティカル・シンキング2(問題解決編)」より

GLOBIS学び放題「クリティカル・シンキング2(問題解決編)」より

ロジックツリーは、上述のWhereの他、WhyやHowの分析にも役立ちます。その際、MECEにこだわりすぎないように留意しましょう。「モレなく・ダブりなく」を意識しすぎて、きれいなロジックツリーを作ることが目的になってしまっては本末転倒です。

まとめ

「問題解決とは何か」という基本的な問いから、問題解決の4つのステップやありがちな失敗、そして役立つ2つのフレームワークまで解説してきました。適切な問題解決のためにこれらのポイントを押さえて、解決策を導くヒントにしてください。

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