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ビジネスの基本をなす3大ビジネススキル

こうやって見ていくと、職種にかかわらず共通して必要なスキルがあることが分かります。それは、企業や社会が重要視するスキルと重なります。

言い換えれば、「それさえ持っていればそれなりに仕事ができる」という超お得なスキルです。早く習得して磨きをかけるに越したことはありません。企業サイドにしても、まずはそれを社員に叩き込むのが効率的です。合わせて3つあり、3大ビジネススキルと呼ぶことにします。

①問題解決

ビジネスは問題解決の連続です。問題発見、原因分析、対策立案、行動決定の4つのステップを繰り返しながら、目標を達成していきます。どのステップも重要ですが、スキルのレベルが上がるにつれて、下流(立案)から上流(発見)に重きが置かれるようになります。

問題解決をうまくやるには、ロジカルシンキング、定量分析、創造思考、意思決定などのスキルが要ります。いわば、思考系のスキルの集大成が問題解決のスキルです。

②コミュニケーション

仕事は一人ではできず、人と人のコミュニケーションで成り立っています。その良し悪しによってチームのパフォーマンスが大きく左右されます。話す、聴く、応える、観る、訊くといったスキルは組織活動の基本です。話し言葉に加えて書き言葉(ライティング)も使いこなせれば鬼に金棒です。

コミュニケーションのスキルをしっかり身につけておけば、コーチング、アサーション、プレゼンテーション、説得、交渉といった他の対人系のスキルへの展開が容易になります。

③マネジメント

組織を効果的に動かせるかどうかはマネジメントにかかっています。目標を立て、ヒト・モノ・カネ・時間などを手配し、計画通りに進むよう仕事を管理していきます。部下を持つ管理職はもちろん、あらゆるビジネスパーソンが身につけるべきスキルです。

マネジメントのスキルを広くとらえると、大半のビジネススキルが含まれるようになります。戦略立案や企業会計からタイムマネジメントやプロジェクトマネジメント、果ては業務改善や人材開発まで、幅広いスキルが該当します。

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