変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

つまり誰かに迷惑をかけることを恐れずに、まず動くことが大事じゃないかと。迷惑かけると、普通じゃないアウトプットを出そうと覚悟も決まるじゃないですか。そうすると物事は前に進むし、人生は面白くなる。ドコモアカデミーが「デカいコトやろう」というコンセプトを掲げているのも、年齢や役職にかかわらず全員に門戸を開いているのも、みんなの人生を豊かにしてほしいからなんです。

ドコモアカデミーのキャッチフレーズ「デカいコトやろう」

ドコモアカデミーのキャッチフレーズ「デカいコトやろう」

「部長」「課長」は定年後に意味なさない

――アカデミーから人生の話につながるとは意外です。

沼田:自分の人生は自分で豊かにできる、って気づいてほしいんですよね。こういうことって口に出して言うのは恥ずかしいですよ。でもあえて言ってます。部長や課長の肩書なんて、定年になったら何も意味をなさないでしょう。会社員人生が終わったあとも、自分の人生を豊かにするために何かに挑戦する。アクションを起こす。そのために役立つマインドとスキルをギフトとしてプレゼントしたい。そこに呼応してくれている受講生もたくさんいるので、方向性としては間違ってないかなと思っています。

――なるほど。ではちょっとまたアカデミーの仕組みの話に戻りますが、クラス制をとっているんですね?

山本:高校のクラスをイメージしています。昨年だと1クラス40人弱の3クラスに分かれていました。講義は週1全員で受けますが、他の活動はクラス単位。クラスごとにスラックのチャンネルがあるんです。そこに、卒業生がメンターとして入り、僕や沼田さんも加わってほぼ全員に1on1で関わっていきます。

クラス制にしているのは、発言のしやすさも含めて、コミュニティの心理的安全性を担保するためです。生徒が100人単位になると、発言しにくいじゃないですか。少人数にすることで、自分のプロジェクトについて気軽に意見を求めたり、協力を仰いだり、壁打ちしてもらったりできます。最初はもちろん少し遠慮もありますが、プロジェクトが動き始めるとメンバー同士が本当に仲良くなって、ある部署の課長と別部署の新人が対等に話をしたりしている。そういうのを見ると「してやったり感」がありますね。

――講義以外で学ぶ場はあるのでしょうか。

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