スマホの日本語入力 目からウロコの楽々ワザとは?
スマホ日本語入力再入門(1)
ビジネススキルさらに設定をカスタマイズしてGboardを便利に使おう(図12)。数字モードに切り替えなくても英字モードのまま数字や各種記号を入力できる設定は、かなり便利で時短になる。

図12 図8右で「設定」をタップ。「数字行」をオンにする(1)。ローマ字入力など複数のキーボードをオンにした場合は「絵文字切り替えキーを表示」をオフにすると「言語切り替えキーを表示」が現れるので、オンにする(2、3)。地球儀のボタンやスペースの長押しでローマ字入力などに切り替えられる。「長押しで記号表示」もオンにしよう(4)。英字入力の際に数字キーが表示され、さらに長押しで記号も入力できる
GboardにはiOS版もあるが、Android版より機能が劣るのでアップル標準キーボードから乗り換える意味はあまりない。そのまま標準キーボードを使うのがお勧めだ。そちらでも日本語ローマ字入力を追加できるので、必要なら追加しよう(図13~図15)。地球儀のボタンを押すと、言語やキーボードを切り替えられる(図16)。

図13 iPhone の「設定」→「一般」→「キーボード」を開く。「キーボード」をタップして「新しいキーボードを追加」を押す(1、2)

図14 ローマ字入力をしたい場合は「日本語」をタップして「ローマ字入力」を選ぶ(1〜3)。Gboardも追加できるが、Android版とは機能が同等でないので 、アップル 標準のキーボードを使うのがお勧めだ

図15 図13右の画面に戻ったら右上の「編集」をタップ。不要なキーボードを削除したり順番を入れ替えたりしたら「完了」を押す。削除しても図13、図14の手順で再度追加できる

図16 地球儀 のボタンを押すとキーボードを順番に切り替えられる。長押しするとキーボードが一覧表示される
英字入力と英語キーボード、iPhoneでは違いに注意
iPhoneで英字を入力する方法は2つある(図17)。1つは「ABC」キーで、押すと日本語キーボードの英字入力画面が開く。パソコンでいえばIMEがオンのまま英字をタイプするのと同じだ。全角の英字も入力するならこちらを選ぶ。ただし、キー配列としてテンキーしか選べないのが難点だ。

図17 キーボードが初期設定の「日本語 - かな入力」「英語(日本)」「絵文字」のままの場合、「ABC」のタップでテンキーによる英字入力になる。この状態では英字の全角変換もできる。地球儀ボタンをタップすると、QWERTY 配列の英語キーボードになる。パソコンのIMEオフと同じで、全角英字は入力できない(かな(テンキー)と英字(テンキー)の画面は、本連載2回目の図4の設定画面で「フリックのみ」をオンにした状態。「フリックのみ」がオフのときはキー配置が少し異なる)
地球儀のボタンを押すと、キーボードが切り替わる。ローマ字入力を追加した場合や、英語キーボードを使いたいときはこのボタンで切り替える。地球儀ボタンから英語キーボードにしたときは、パソコンでIMEをオフにしたのと同じ状態になる。こちらはキー配列がQWERTYなのでわかりやすい。英語向けなので、入力できる文字は半角のみになる。
(ライター 岡本ゆかり)
[日経PC21 2022年10月号掲載記事を再構成]