アラフォー文系編集者が理系学生にプログラミングを教えてもらう話
プロローグ
アラフォー・プログラミング日記
リスキリングしたいスキルとして上位に挙がる「プログラミング」。「身につければ仕事に困らさなそう」「自由な時間に働けて高収入」といったイメージが、その人気の理由なのかもしれません。
でも、そんなキャリアの展望など特にないまま、ゼロというか、ほぼマイナスからプログラミングを習い始めた私。"ど文系"編集者の39歳のママ、鈴木円香です。(私のキャリアについての記事はこちら)
「うちの子の世代はプログラミングが必修化されるらしいが、どんなもんじゃい?」という興味もあり、ちょっと作ってみたいアプリを思いついたこともあり、週1〜2時間のペースで理系大学院生エリカちゃんから「プログラミング」というものを習い始めることになりました。
今回より、月2回ほどのペースで最初のレッスンから、App Storeで実際にアプリをリリースするまでを日記形式で連載していこうと思います。
「プログラミング」という言葉の響きが、もうなんだか宇宙レベルで遠い……。
でも、学校でプログラミングが必修化されるらしいから、親として気になる!
でも、仕事で関わるエンジニアの方と、何か1ミリでもわかり合える点がほしい!
そういう皆さんに、プログラミングの世界を少しでも身近に感じていただけるようなお話をつづっていきたいと思います。
すべてのきっかけは「庭の草刈り」
39歳にして、ど文系ながら「よし!プログラミングやるぞ!」と決意することになったきっかけは、なんと、庭の草刈りでした。
普段は東京に住みながら月1くらいのペースで、ほれ込んでしまった長崎県の五島列島に通うようになって3年ほど。海辺の土地を仲間と一緒に借りることになったのですが、そこには広い広い庭がついていました。そして、夏になるとニョキニョキ、ニョキニョキ生えるのです、草が。刈っても刈っても、すぐにボウボウに。
それで、時間を見つけては仲間や近所の方と一緒に草刈りをしていました。田舎の虫はブヨも蚊もデカくて屈強なので全身を長袖長ズボンで防御し、農家のおばあちゃんみたいな麦わら帽子をかぶり、2リットルのスポーツ飲料と塩タブレットで熱中症に備えながら、1回2時間くらい、ただただ黙々と草を刈り続けます。

夏になるとボウボウになる庭を地域の人とみんなで草刈り=鈴木さん提供
すると、マジで爽快なんです!!!!
仕事柄PC作業ばかりしているせいで日ごろから悩まされている肩こりは嘘のように吹き飛び、肩まわりや首まわりは、なんだか遠い昔の子ども時代のようにルンルンと軽い。暇があればボキボキ鳴らすのが癖になっている肩甲骨も、くにゃくにゃにリラックスして、脳みそも邪念が消えうせ生まれたてのように清らかです。
しかも、Tシャツも下着も絞れるほど汗をかきまくるので、全身のお肌がツルツルに。サウナよりも100倍整う!これほどの効果は、これまで大枚をはたいてきたホテルのスパでも、スポーツジムでも、美容皮膚科でも、得られることはないでしょう。
この草刈りの素晴らしさを、自分のように日がなPC仕事ばかりしていて全身ボキボキの都市部在住のビジネスパーソンに広めたい!
私が今、こうしてメンター役の理系大学院生エリカちゃんと二人三脚でエラーと格闘しながらプログラミングを学んでいる、すべての動機はここにあります。
作りたいのはUU100程度のマッチングアプリ
そう、私がプログラミングを学んで作りたいのは、「五島草刈りアプリ」です。
つまり、長崎県五島列島に、旅行や出張でやってきてついでに「草刈りで爽快な気分になりたいわー!」というビジネスパーソンと、「人手が足らないから草刈り手伝ってほしいわー!」という地域の方々をおつなぎするマッチングアプリ。
これをどうしても形にしたくなってしまったわけです。