Word文書に簡単に「透かし」、透明度も位置も自由に
ビジネススキル文字列の透かしを消さずに図の透かしも入れたいときは、ヘッダーとフッターの領域に画像ファイルを直接挿入する(図10)。図がヘッダーの行内に挿入された場合は「前面」に変更し、自由に配置できるようにしよう(図11)。あとは「ウォッシュアウト」で淡い表示に変え、文書に合わせて位置などを調節すればよい(図12、図13)。

図10 図 6 右の状態(ヘッダーとフッターの編集画面)から操作する。「挿入」タブの「画像」メニューから「このデバイス」を選び 、表 示される画面で透かしにする画像ファイルを選んで「挿入」ボタンをクリックする(1〜6)

図11 ヘッダーのカーソル位置に画像ファイルの図が挿入される(1)。「図の形式」タブの「文字列の折り返し」から「前面」を選ぶ(2〜4)。これで図は文書内の好きな位置に移動できるようになる

図12 図をドラッグして配置場所の近くに動かす(1)。「図の形式」タブの「色」メニューから「ウォッシュアウト」を選ぶ(2〜4)。これで図が透かしと同じ表示になる(図9上と図10下で指定した画像ファイルは同じものだが、挿入後のオブジェクトはタイプが異なる。透かしの図は旧バージョンの仕様なので、「図の形式」タブで設定できるスタイルが少ない)

図13 文書に合わせてサイズ、角度、位置を調節する。サイズは周囲のハンドルのドラッグ、角度は回転ハンドルのドラッグ、位置はドラッグで調節できる。作例では、図の右側をページの外に少しはみ出させた
なお、文字列の透かしは「テキストボックス」で配置する手もある。テキストボックスは、「挿入」タブの「図形」メニューから「テキストボックス」を選んでドラッグで描く。この方法なら、透かしをいくつでも配置できる。
(ライター 伊佐恵子)
[日経PC21 2022年10月号掲載記事を再構成]