問題分析は得意ですか? 成熟脳の50代に合うスキル
フォー・ノーツ株式会社 代表取締役社長 西尾太
50歳からのリスキリング
写真はイメージ(PIXTA)
前回の記事「50代に必要なビジョンと戦略 残りの人生と仕事に効く」で、50代のリスキリングには「ビジョン策定」と「戦略策定」が大切であるとお伝えしましたが、今回はさらに具体的な方法について説明します。
ビジョンや戦略を作るためには、大前提として問題を分析することが重要です。
「問題分析」とは、多くの情報の中から、必要な情報とそうでない情報をより分け、問題を客観的に、抜けもれなく捉えること、また、物事の本質を見抜くこと。というと、難しそうですが、要は「本当にそうなの?」「それだけなの?」と、頭の中に「?」を浮かべながら物事を考えていくことなのです。
そもそも50代は、若い人より問題分析において経験もありすぐれているはずです。
もともとある問題分析の強みを構造的に棚卸しすることが、いま改めて求められているように思えます。さほど難しい事ではありません。しかし、50代のリスキリングにとって大切な、そして有効なことだと思うのです。
50代には「問題分析」のスキルが求められている
例として、私がよく企業の方から相談を受ける「人が辞める」という問題を考えてみましょう。
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