AIを優秀な弟子にする ルネサンス期の巨匠ラファエロのごとく振る舞え!
AI時代のリスキリング
人工知能(AI)がこれまでと次元の異なる進化を遂げる今、ビジネスパーソンは何をどう学び、どのようにスキルを磨けばいいのか。NIKKEIリスキリングが様々な有識者にインタビューする新企画「AI時代のリスキリング」。AIコンサルタントの倉嶌洋輔さんに聞くシリーズの第1回では「AIという自転車に乗る効用」について、第2回では「AIに代替されないためのサバイバル戦略」を聞いた。最終回となる今回は、AI時代を生き抜くマインドセットとリスキリングのコツについて聞く。
未来の解像度を上げるには
――ChatGPTの高度な対話能力を目の当たりにすると、仕事を奪われるのではという不安がリアルに迫ってきます。
人間が不安になるのは未来の解像度が低い時です。DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューで以前紹介されていた未来を4つのレベルに分類する考え方が参考になるので、簡単に説明しましょう。

図の左上のレベル1は「確実に見通せる未来」。今、何をすべきか明確なので不安がほとんどない状態です。
右上のレベル2は「他の可能性もある未来」。確実とまでは言えないけれども、いくつかのパターンや選択肢は想定できるので、確率の高いどれか1つにリソースを集中するか、いくつかに分散するといった具体的な準備をしておくことができます。
左下のレベル3は「可能性の範囲が見えている未来」。この状態だと解像度はかなり低いので不安は強くなります。ただ、ある程度の確率と振れ幅は予想できるので、レベル2のように選択肢を「仮」でいいので作り、対策を立てられるようにすることが重要です。右下のレベル4は不確定要素が多すぎて全く先が見えない状態です。
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