変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

こうした観点について、転職時にチェックしている人、あるいは採用企業側でも転職希望者との間で確認・すり合わせをしている人は、思ったよりも少ない印象なのですが、いかがでしょう?

異業種転職を成功させる5つのポイントをチェック!(写真はPIXTA)

異業種転職を成功させる5つのポイントをチェック!(写真はPIXTA)

見落としがちですが、転職者が転職先企業に適応できるか否か、その後、成果を出せるか否かの鍵を握っていると感じています。

③取扱額・単価が近しい企業を選べ

どのような売り上げ規模(自社、事業、個人の予算)と単価のビジネスに従事してきたか。ここが大きく異なる異業種転職は、第二新卒のポテンシャル採用以外は、なかなか厳しい結果になるでしょう。特に30代後半以降のミドル層、あるいはシニア層になりますと、それまでの経験で自身に染み付いたビジネス上の金額の規模感や相場観はなかなか変えられません。

1円単位のモノを扱うビジネスと、数万円単位のモノを扱うビジネス、数百万円単位のモノを扱うビジネス、数千万〜億単位のモノを扱うビジネスとでは、その営業スタイルから商品・サービス取り扱いにまつわる業務オペレーションまで、あらゆる面で異なります。

結果として、どのような職種であれ、単価の差、取扱個数の差によって、企業におけるビジネススタイル感覚が大きく異なります。これまで円単位のモノを数万・数十万取り扱うビジネスをしていた人のロジックは、億単位の案件を数件扱うビジネスには通用しませんし、逆もまたしかりです。

④納期・スピード感

4点目の「納期・スピード感」も③と同様です。

仕事のサイクルやスピード感が、転職先企業と類似の事業の会社にいたことがある経験は非常に重要です。取扱単価・金額ボリュームとも相関しますが、円単位のものを数万〜数十万単位で日配するのか、億単位の案件を数年越しで取り扱うのかでは、日々の仕事のサイクル、スピード感がまるで別世界です。

今まで経験してきたビジネスのサイクルが、日次か、週次か、月次か、年度か、あるいは数年越しか。これまで何気なく過ごして来られたと思いますが、転職活動においてぜひ改めて確認してください。そして、この観点で、転職検討先企業のサイクルはどれに該当するのか。自分の経験サイクルと近しいのか、異なるのか、しっかりチェックしましょう。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedoNIKKEI SEEKS日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック