プロバイダーの対策に不満ならGmailに一元化を検討
完全撃退!迷惑メール(4)
ビジネススキル「迷惑メール」を撃退し、受信トレイをスッキリさせる各種の手法を3週にわたって解説する連載の4回目。今回もフィッシング詐欺などにつながる危険なメールを自動で排除する「迷惑メールフィルター」を取り上げる。
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プロバイダーの迷惑メールフィルターには、不満があるユーザーもいるかもしれない。例えば、無料の対策機能だと件名に目印が付くだけで専用フォルダーに隔離されなかったり、たびたび誤判定が発生して修正に手間がかかったり……。前回紹介したOutlookアプリとの2段構えフィルターも不満解消法の1つだが、ここでは別の方法を紹介しよう。それはGmailへの一元化だ(図1)。

図1 プロバイダーの迷惑メール対策で誤判定が多いなどの不満がある場合、プロバイダーメールをGmailに自動転送して、すべてGmailで管理する方法がある。その際、プロバイダー側の迷惑メール対策機能をオフにしておくと、すべての迷惑メールをGmailで確認できるので使い勝手が良い
プロバイダーメールをGmailに自動転送して、Gmailの迷惑メールフィルターで判定する。受信トレイには、Gmailのアドレス宛てのメールとプロバイダーアドレス宛てのメールがまとめて表示される。
Gmailに一元化を図るのは、Gmailの迷惑メールフィルターの評価が高いからだ。また、危険なメールを隔離するだけでなく、「ソーシャル」や「プロモーション」のカテゴリーを使って、メールマガジンなどを自動分類してくれるのも便利。
ここで重要なのは、プロバイダーの対策機能をオフにしておくこと。そうしないとプロバイダーから迷惑メールが転送されないので、定期的にプロバイダーのウェブメールで〝ぬれぎぬ〟メールの発生を確認する必要が生じて管理が面倒になる。
設定は意外と簡単だ。まずは、プロバイダーの設定画面で、Gmailアドレスを転送先として設定する(図2)。プロバイダーによっては、プロバイダーの受信メールサーバーにメールを残すこともできる。次に、プロバイダーの迷惑メールフィルターをオフにする(図3)。これだけで、プロバイダーメールもGmailの迷惑メールフィルターで判定され、Gmailの受信トレイか「迷惑メール」に入る。

図2 多くのプロバイダーでは無料でメール転送サービスを利用できる。プロバイダーによっては受信メールサーバーにメールを残したままにもできる

図3 プロバイダーの迷惑メール対策設定ページを開き、機能をオフにしておこう