プロバイダーの対策に不満ならGmailに一元化を検討
完全撃退!迷惑メール(4)
ビジネススキルただし、実際の運用を考えるとこれだけでは不十分。プロバイダーのアドレスからメールを送るために、いちいちOutlookアプリなどを開く必要があるからだ(ここではGmailをウェブブラウザーで操作する前提で話を進めるが、GmailはOutlookアプリで利用することも可能。POPとIMAPの両方に対応する)。Gmailの画面からプロバイダーのアドレスで送信できるほうが断然便利。Gmailにはそんな設定も用意されている(図4)。

図4 今回の方法を利用するときは、Gmailにプロバイダーメールのアドレスを登録しておこう。Gmailの画面からプロバイダーのメールアドレスでメールを送信できるようになる
まずは、Gmailで「アカウントとインポート」の設定画面を開き、プロバイダーのメールアドレスを登録する。するとプロバイダーのアドレスに確認コードが送られてくるので、それを使って認証する(図5~図8)。

図5 Gmailの歯車アイコンをクリックし、下に表示される「すべての設定を表示」をクリック(1)。「アカウントとインポート」をクリックし、「名前:」欄の「他のメールアドレスを追加」をクリック(2)(3)

図6 差出人の名前とプロバイダーのメールアドレスを入力し、「次のステップ」をクリック(1)~(4)

図7 プロバイダーの資料に従って、SMTP(送信)サーバー、ユーザー名、パスワード、ポート番号などを設定する(1)(2)

図8 メールが届く(右)。記載された確認コードを空欄に入力し、「確認」をクリック(1)(2)
登録が終わったら、設定画面でGmailとプロバイダーメールのどちらをデフォルト(既定)にするかを選択できる。メールの返信時に受信したアドレスから返信するか、それとも常にデフォルトのアドレスから返信するかも選択可能だ(図9)。いずれを選んでも、送信時に随時アドレスを変更できるので不自由はない(図10)。

図9 図5の「名前:」欄にプロバイダーメールのアドレスが追加される。Gmailとプロバイダーメールのどちらをデフォルト(既定)にするか、返信時のアドレスとしてどちらを選ぶかなどを設定できる

図10 どのような設定にしていても、メール作成画面で差出人のアドレスを変更できる
(ライター 岡野幸治)
[日経PC21 2022年4月号掲載記事を再構成]