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また、単調なのは決して工場勤務に限ったことではありません。この調査では工場勤務からの転職先も尋ねていましたが、1位は「事務」でした。事務仕事にも定型作業は多く含まれています。筆者は人事の経験が長いのですが、人事も同様でした。

同じ定型作業でも、モノを相手にする工場の仕事と、人を相手にする事務や営業などの仕事とでは、適性が異なります。合っている人は単調さをむしろ楽しく感じますが、合わなければつらくなります。また人相手の仕事の場合、仕事で関わる人がどんな人かによって、仕事に対する満足度も大きく変わります。

工場での仕事の単調さに不満を抱いている場合は、不満の原因を詳しく掘り下げてみることをお勧めします。他業界に転職すればその不満が解消されるのかもじっくり考えてみるとよいでしょう。

人が働いているときに休める

2位の「体力的にツライ」も、よくある不満です。検品のために終日立ち仕事、組み立てで体を動かすなど、業務に体力がついていかないという人は年齢に関係なくいます。現在は問題ないが将来を考えると不安があるという人もいるでしょう。

これと関係が深いのが、3位に入った「労働時間への不満」です。夜勤がつらい、勤務時間が不規則でしんどい、朝が早いなどの声が上がっています。特に製造ラインは、売り上げや仕入れの状況によってシフトが変わることがあります。昼勤務のはずが2交代、3交代制で夜勤を求められることもあり、そうした突然の変更を受け入れがたい人もいます。

工場によっては、休日が家族や友人と合わないというケースもあるでしょう。筆者のクライアントでも、水曜と日曜が定休の企業があります。土日が休みの友人ばかりの場合、1人だけ休めないことはかなりのストレスになるようです。

一方で、むしろこの状況を存分に楽しんでいる人もいます。1人でできる趣味を持っていたり、人混みを嫌ったりする人は、平日にゆったりと余暇を楽しめるのが満足のようです。旅行も、料金が安くすいているときに行けるのは大きなメリットです。

額面だけの収入アップに注意

同率3位に入っている「収入アップ」については、どの業界でも転職理由の上位にくるものです。「工場ではパートだったが、希望に合う仕事内容・収入の正社員求人を見つけたから」という回答もありました。

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