同僚が嫌いでたまらない 会社を辞めずにしのぐ方法は
技術者の働き方ホントの話セレクション揚げ句の果てに「いつか分かり合える」などと諭されることもありますが、逆効果です。多くの人は、社会人としての礼節をわきまえたうえで、「職場だから好き嫌いは言わないようにしよう」と考えています。それでも嫌いという感情が抑えられないのですから、そんなに簡単に分かり合えるものではないのです。
とはいえ、たった1人のために会社を辞めるのはお勧めできません。ではどうすればよいのでしょうか。
テレワークならではのストレスも
まずできるのは「なるべく会わないようにする」ことです。最も簡単な方法ですが、できていない人が意外に多くいます。相手の存在をいかに我慢するかで頭がいっぱいで、相手から離れることに意識が向いていないのかもしれません。
職場にもよりますが、工夫次第で相手との接触は減らせます。相手のスケジュールを確認して、相手が在席中はミーティングを入れる、離席中はデスクワークをするなど試してみましょう。
わざわざ嫌いな相手と同じ時間に、同じ場所で昼食を取っている人もいます。筆者からすると理解に苦しみます。昼の休憩時間くらい1人で気楽に過ごせば、少しはストレス解消になると思います。
席替えを提案するのもよいでしょう。「あの人と離れたいから」ではなく、職場活性化やクリーンデスクの徹底、メンバーの交流の促進など、席替えによるメリットをしっかり伝えることが必要です。
テレワークを実践している職場の場合、相手との接触はより避けやすいでしょう。ただし、テレワークだから安心というわけでもありません。かえって、対面しているときよりもストレスが大きくなるケースがあります。
好例がオンラインミーティング。嫌な人の声が、イヤホンを通じて直接耳に飛び込んできます。しかもステレオで。対面ではそんなに近い距離で相手の声を聞くことはまずありませんので、人によってはかなりの苦痛です。
筆者も、カフェで部下とオンライン会議をしながら、大声で数字の詰めをしている会社員を見かけることがあります。そのたびに、会議の相手が自分だったらかなりきついだろうと感じます。
苦痛に耐える精神的負担は、無意識のうちに積み重なっていきます。嫌な相手とオンライン会議をするときは、できるだけイヤホンではなくスピーカーにして、耳から遠ざけるとよいでしょう。