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落ち込んでいる人や意欲をなくしている人をフォローするのは、相手にとって負担になるはずです。それでも助けてもらえたのですから、それに添う感謝を示しましょう。「感謝致します」「誠にありがとうございました」では、儀礼的なあいさつというニュアンスが漂ってしまいます。せめて「●●様のご親切が身にしみました」「あの節は●●様のお気遣いが支えになりました」と伝えたほうが感謝の念を相手に伝えやすいでしょう。

気配りや労力に感謝を示すならば、「●●様のご配慮に感謝します」「ご配慮くださり深謝致します」というように気持ちを込めて伝えてみましょう。言葉の選び方ひとつで、気持ちの伝わり方は大きく変わります。

xiangtao / PIXTA

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「二度と助けない」と思わせてしまう逆効果の感謝言葉

親切にしてもらったら、あなたは何と言いますか? 親しい間柄だからといって、「どうも……」で済ませてはいませんよね。「どうも」はあいさつにすらなっていません。ましてや感謝を伝える言葉でもありません。少なくとも「ありがとうございます」と伝えるべきです。

まれに「マジ、助かりました」「いやぁ~、助かったよ」などと言う人もいますね。親切というのは、手間や労力、時間を貸してくださったということです。「マジ」「いやぁ~」のような応対では相手は「親切にして損をした」「二度と力を貸すものか……」と思うでしょう。

いただいた親切は「ご面倒」や「お力添え」という言葉に置き換えて考えてみましょう。すると「ご面倒をおかけしました。ありがとうございます」「お力添えを頂き、心から感謝します」という表現になります。「どうも」「マジ」と、「ご面倒~」「お力添え~」を比べてみれば、違いは一目瞭然。前者では感謝の念はかなり多く見積もっても50%しか伝わらないと見えますが、後者ならばかなりの割合で伝わるでしょう。

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