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手間や労力を惜しまず教えてくださったのに、「参考になりました」と言う人がいます。この発言は明らかに「上から目線」です。相手が年上や上司ならば怒りを覚えるか、あなたへの評価を下げるか、もしくはその両方でしょう。「参考になりました」という物言いはビジネスパーソンとしての成否を左右しかねない危険をはらむのです。しかし、それに気付かないで「参考になりました」と誰にでも言う人は多いものです。

指導や教えを受けた場合は「●●様に教えていただき、とても勉強になりました」と、相手を立てることを忘れないようにしましょう。敬意を込めて「ご指導をいただき、ありがとうございました。見習わせていただきます」と伝えると、なおさら感謝の気持ちは届きます。「そんなに感謝されることをしていないよ」と謙遜する人もいますが、感謝の思いがちゃんと届けば相手の気分がよくなるのは確かです。感謝は相手を立て、ややオーバー気味に伝える。それが好印象を与えるポイントです。

次回は、ミスをした人や、不幸・トラブルに見舞われた人に、失礼なく気持ちを伝える大人の言い方です。お楽しみに!

「臼井流最高の話し方」は水曜更新です。次回は5月10日の予定です。

臼井由妃
 ビジネス作家、エッセイスト、講演家、経営者。熱海市観光宣伝大使としても活動中。著作は60冊を超える。最新刊は「今日からできる最高の話し方」(php文庫)
公式サイト http://www.usuiyuki.com/

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