変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

完全な人などいません。あなたが嫌いな人は「あなたを映す鏡」だと考えましょう。欠点があるから人間であり、波風があるから「人間関係」は奥深く楽しいのです。

「嫌い」「きつい」「苦手だ」と、マイナスの発想で固めてアラ探しを始めたら、きりがありません。人間関係のトラブルの多くは、嫌いな人に対処する側にも原因があるのです。嫌な相手に影響されてしまい、こちらも「嫌な人」にならないようにしましょう。

嫌いな相手と張り合っても実りは少ない PIXTA

嫌いな相手と張り合っても実りは少ない PIXTA

たとえば「そんなやり方では失敗する」と嫌な人から言われたら、むかついて「そんな言い方はないでしょう」と反発したいところですが、「厳しいご指摘、ありがとうございます」「真摯に受け止めます」とさらりと応える。そうすれば相手は「素直な人だ」「憎めないな」と思います。

その結果、あなた自身は相手にとって「嫌な人」ではなくなり、人間関係の軋轢(あつれき)も少しずつ改善していくでしょう。「好きな人」にまではイメージアップしなくても、苦手意識は薄らぐはずです。

「いい人になってほしい」はかなわぬ願い

嫌いな人と接する際には、相手への期待をある程度捨てることも必要です。「私の力で●●させよう」「あの考え方を変えるべきだ」といった考えを持たず、「あの人はああいう人、あれも個性なのだ」「私の問題ではないのだから、深入りしない」と、考えることです。

「もっと私に優しくしてほしい」「少しは立場をわきまえてほしい」と、期待を抱いている限り、相手への批判は止まりません。嫌いの感情が増すばかりです。

ビジネスの場での人間関係だけでなく、家族や親しい方との人間関係は「許す」という意識を持つことが欠かせません。「許す」の意識を抱いていれば、「裏切られた」とか「私はこんなに尽くしているのに、見返りが少ない」なんて、被害妄想に取りつかれることも少なくなります。

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