変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

「許す」の思考パターンはこういう感じです。「嫌な人だ」→「嫌なところは誰にでもある」。「きつい物言いだ」→「ああいう言い方しかできない人なのだ」。「上司なのだからこうあるべきだ」→「あの上司はああいう人なのだから仕方がない」。相手が年上や上司であっても、こちらが包容力を持つように心がけましょう。

このような「許す」式の態度を身につけると、やがて「なんで私ばかり怒るの?」→「見どころがあるから怒るのだ」、「なぜ私ばかりキツイ仕事が回ってくるの?」→「能力があるから、仕事を回すのだ」と、嫌な振る舞いを読み替えるスキルも備わってきます。こうなればしめたもので、気持ちにゆとりができる分、こちらから批判のエネルギーを向けるのではなく、冷静で毅然とした態度で接することができるようになります。

次回は、「誇張」を活用した話し方です。お楽しみに!

「臼井流最高の話し方」は水曜更新です。次回は8月23日の予定です。

臼井由妃
 ビジネス作家、エッセイスト、講演家、経営者。熱海市観光宣伝大使としても活動中。著作は60冊を超える。最新刊は「今日からできる最高の話し方」(PHP文庫)
 公式サイト http://www.usuiyuki.com/

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