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ただ、安売りは利益を削る。店長として店全体での利益確保が求められる布施さんは「客数がもっとも多いエリアにもうかる商品を置いた」。1階の入り口を入ってすぐのところにある「驚安コーナー」には歯ブラシや制汗シートなど様々な商品が段ボール箱に大量に入っている。同様の段ボール箱が地下1階の食品売り場のレジ前にもずらりと並ぶ。

この「驚安コーナー」こそが利益の源泉だ。扱う商品はメーカーや卸が出荷できずに抱えている在庫を安値で買い付けた「スポット品」。安売りしても、利益率はいい。商品分野にこだわらず、その時点で仕入れたスポット品を並べるため、売り場に日々の変化をもたらすことにもなる。

「食品は利益ゼロでいい」と割り切り、まずは客数を増やす。スポット品のついで買いにつなげて、利益を確保。「店全体の利益が計画を上回った分はすべて食品に投資する」。布施さんが目指すのは「確固たる人気店になること」。徹底した安さの実現へ迷いはない。

(今井拓也)

[日経MJ2017年5月29日付]

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