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 ――質で売るなら最後は人材ですね。

「研修頼みではダメです。やはり自助努力。もはや人から教えてもらう時代ではないでしょう。新しい時代を想定して、仮説を立てて、そこに向かって進んでいく」

「採用ではチャレンジ精神をみています。スポーツの経験者がいいかな。負けても負けても、へこたれず、粘り強い。当社には優秀な人を育てていく風土があり、採用は減らすつもりはありません。来春も今春同様、500人の新卒採用を計画しています」

――優秀な人は集まりますか。

「テレビ宣伝とかしていませんが、当社はエントリーだけで2万人も集まります。専ら口コミ。もともとうちのお客さんだったり、先輩後輩のつながりだったり、お父さんが電機業界に勤めていたりとか。定着率も当社は業界平均より高いです。物流倉庫、コールセンターは完全に自前で、配送・設置も自前を増やしています。よそに頼むとレベルが下がってしまいますから」

(聞き手は永井伸雄)

野島広司
 1973年(昭48年)中央大商卒、野島電気商会(現ノジマ)入社。94年社長、06年会長、07年会長兼社長。08年社長。17年からはアイ・ティー・エックス社長と、ニフティ取締役にも就任した。城山三郎氏らの小説を愛読。神奈川県出身。66歳。
IoT、相乗効果が焦点
 ノジマの2017年3月期の連結売上高は4320億円で前の期比5%減った。家電販売事業は微増だったが、キャリアショップ運営事業は1割減。15年に携帯販売大手のアイ・ティー・エックス(ITX)を買収し、スマートフォン販売の状況によって業績が大きく左右されるようになった。
 17年には富士通子会社ニフティの個人向けインターネット接続事業を250億円で買収。今期は純増ベースで70店と過去最高の出店を計画。今後の業績はIoT関連のサービス展開で既存事業とどこまで相乗効果を出せるかが焦点となる。(花田亮輔)
[日経MJ2017年7月17日付]

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