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先が見えにくくても、種をまいてみることが大事と、河西さんはいう。

先が見えにくくても、種をまいてみることが大事と、河西さんはいう。

どんな仕事でも、最初の仕事が軌道に乗るまでは長かったり辛かったりするものなのかもしれません。でも、実績がひとつできれば、次へとつながっていきます。自分から種をまいておくと、思わぬところで芽吹くこともあります。すぐにつながらなくても、いつかどこかでつながることを信じて、まずは種をまいてみることが大事なのだと、今振り返って思います。

フリーになってはや14年、ラジオに復帰して約10年。今はとてもいいバランスで仕事ができています。フリーランスになりたての時期は「自分のやりたいことは何だろう」と模索して苦しんだこともありましたが、「やりたくないことをやらなければいいんじゃない?」という先輩の言葉で心が軽くなり、自分らしく仕事を続けてこられたと思います。

仕事の幅をあえて狭めない

「電波に乗ってこそアナウンサーの仕事」と言う人もいますが、私は司会の仕事も大好きです。40歳代を迎え、周囲にはテーマを絞り専門性を高めていく人も少なくありません。ひとつのことを突き詰めることは素晴らしいことだと思います。でも、私はひとつに絞ろうとは思いません。「ずっといろいろなことをしていたいアナウンサー」なのです。

何よりも大切にしているのは、「言葉には心が乗る」ということ。言葉は誰が読んでも同じではありません。硬いニュースでもやわらかい話題でも、自分のフィルターを通し、心を乗せて、自分の言葉で伝えていきたい。このこだわりを忘れずに、これからもアナウンサーとして仕事を続けていきたいと思っています。

最後にひとつ、すぐに実践できる「話し方のコツ」をご紹介したいと思います。滑舌の良し悪しや声の大小ではなく、「口のかたち」を意識して話してみてください。自分で思っている以上に口は開いていないもので、そもそも口が開いていないということは音の出口が小さいということ。「口を縦に開けるようなイメージ」で話すのがコツです。自然と口が大きく開き、言葉が伝わりやすくなります。会議やプレゼンの際はもちろん、初対面のあいさつの折などにも意識してみてください。

取材後記

仕事柄、滑舌やイントネーションには常に気をつけているという河西さん。「夫から『寝言まで滑舌がいい』と言われたときにはさすがにびっくり」と笑います。酔っ払っていてもハキハキ話せるのだとか。今後の予定を聞くと、「約10年前に友人と始めた『トークコンサート』というライブイベントを復活させたいです」とのこと。表現する場所を自分たちで創り出し、新しい試みにも挑戦する。そんな姿に刺激を受けた取材でした。

河西美紀
 フリーアナウンサー。エフエム群馬のアナウンサーを経て、2003年から東京を拠点にフリーアナウンサーとして活動。ラジオパーソナリティー、司会、ナレーター、アナウンス・朗読指導などを手掛ける。08年からエフエム世田谷で情報番組のパーソナリティーを務める。東京都生まれ。

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