抹茶ブーム、「日本で作らず」覆す 健康寿命に注目
ネスレ日本の高岡浩三社長

ネスレ日本の高岡浩三社長
コーヒーと言えばネスレだが、日本では2017年から成長株として抹茶にスポットを当てた。「ネスレ ウェルネス アンバサダー」として、栄養を補える抹茶が手軽に飲めるマシンの貸し出しサービスを17年3月にスタートし、利用台数は40万台に。ネスレ日本の高岡浩三社長は「今後は健康寿命をテーマに顧客の潜在的な課題を解消する」と強調する。
市場小さいから成長のチャンス
――主力のコーヒーもチョコレートも健康にプラスという点から市場が伸びています。
「10年以上前から世界的にはポジティブな評価でしたが、日本でも浸透してきました。健康志向もさることながら、インバウンドの恩恵も大きい。当社でも(チョコで)一番売っていただいていたのがイオンでしたが、今は(訪日客が多い)ドン・キホーテですから」
「成長にはセグメントを自分から作ることが大事です。昨年、抹茶を第三の柱にすると宣言したとき、大半のメディアから『なぜそんなに小さい分野へ行くのか』と聞かれました。逆で小さいからこそです。日本人が好きなのに市場が小さい。そこにチャンスがある」
――コーヒーマシン「ネスカフェ ドルチェグスト」用の抹茶カプセルですね。売れ行きは。
「コーヒー並みに売れています。キットカットの抹茶は十数年前に作りましたが、京都で外国人が抹茶のソフトクリームをおいしそうに食べている姿を見て『これだ』と。ホワイトチョコと抹茶の組み合わせは絶妙でした。飲料としての抹茶は作るのが面倒くさいし、苦いし高い。専用マシンではボタンを押すだけで、ちゃんと泡も立つ」