就活はどう変わる? 新卒一括採用を見直す契機に
新卒一括採用は、フレッシュな人材を企業が時間をかけて育成する日本的な人事管理と一体です。就活見直しは、雇用システム全体の改革の端緒となるかもしれません。

ちょっとウンチク
日程ルール、変更の繰り返し
1953年、産学官の申し合わせで採用活動を10月以降とする就職協定がスタート。しかし高度成長で競争が激化し、60年代には大学2~3年で内定を出す「早苗買い」「種モミ買い」も登場した。
早期化が行き過ぎると日程が定め直されるが、また破られるという繰り返しが就職活動ルールの歴史だ。75年に、10月1日会社訪問解禁、11月1日選考試験解禁に改定されたが、「青田買い」が後を絶たないことから旧労働省は81年、就職協定順守の監視役から降りることを宣言。今回、政府主導でルールのあり方を検討することになったが、果たしてうまくさばけるか。
(編集委員 水野裕司)
今回のニッキィ
菅野 道子さん 派遣社員。自宅で料理教室を月に数回、開催。習ったら自宅ですぐ再現できる家庭料理を教える。「作り置きの手作り調味料などを活用し、素材を生かしたレシピを考えます」
前島 典子さん 建築関係勤務。休日に、ハンドメイド作家が集まる催しを訪ねるのが好き。最近は繊細なデザインのペンダントを買った。「作家との会話で作品に込められた思いが伝わります」
[日本経済新聞夕刊 2018年10月22日付]
※「ニッキィの大疑問」は原則月曜更新です。