変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

――任天堂もカプコンも関西。双方とも据え置き型ゲーム機へのこだわりが強いですね。

「ともに商売人で、せっかく売れたものをどうしてたたまないといけないの、というのはあります。継続して遊んでもらう責任があるというか」

――本社を東京へ移転する考えはありますか。

「一度もないですね。自社の開発ビルもあるし、社員も多くが周辺に住んでいます。もうカプコン村みたいな感じで。保育所や塾もあります」

(聞き手は中村直文)

 辻本春弘
 1987年(昭62年)大阪商業大商経卒、カプコン入社。97年取締役、06年副社長。07年から現職。趣味はロードバイク。大阪府出身。53歳。
ソフトの海外比率上昇
 カプコンの2018年3月期の売上高は前期比7%増の930億円、営業利益は6%増の145億円になる見通しだ。欧米で人気のソフト投入で、ソフトの海外売り上げ本数比率も74%に高まる。
 カプコンは業界に先駆けて海外市場を開拓。1994年には格闘ゲーム「ストリートファイター」のハリウッド映画を公開した。ゲームでは17年1月に「バイオハザード」シリーズの新作を発売。順調に世界販売を広げるモンハン効果で好業績への期待は高い。後れをとるスマホゲームで収益の幅を広げるのが課題だ。(上田志晃)
[日経MJ2018年3月26日付]

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