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――海外でどう魅力を出しますか。

「それは『若い連中、しっかりやれ!』です(笑)。今は時代の変わり目で面白いと思います。世界大手ではハズブロやマテル、レゴもありますけど、生きのいい中堅企業がぽこぽこと出ているんですよ。巨大企業の寡占のなかで、逆に伸びるチャンスもある」

――ご子息が会社にいます。

「息子からは『会長は歴史のことに興味をもっていない。昔はこんなにすごかった』って、僕が否定した部分を今更言われています。サグラダ・ファミリアですよ。30年前のグローバル企業とこれからのグローバル企業は攻め方が違う。SNSで中堅企業が大ヒットを飛ばす。いろんなチャンスがあると思います」

(聞き手は半沢二喜)

 富山幹太郎
 1982年(昭57年)英ハル大社会科学部卒、トミー工業(現タカラトミー)入社。83年取締役、85年副社長、86年社長、15年会長。趣味はプラモデルの収集。東京都出身。64歳
世界通用の玩具必要
 タカラトミーの2018年3月期の連結売上高は前の期比6%増の1773億円だった。営業利益は70%増の131億円で過去最高を更新した。「ベイブレード」の輸出が伸びたことや「ウーニーズ」などの新商品の販売が好調だったことが寄与した。
 少子化の国内だけのビジネスには限界があるとして、オリジナル玩具のグローバル展開を進めている。11月には6年ぶりにベイブレードの世界大会をパリで開く。同社の海外売上高比率は現状、2割に満たない。グローバルで通用する玩具をどれだけ持てるかが成長のカギとなる。(桜井芳野)
[日経MJ2018年5月21日付]

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